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050番号をAI電話に接続する方法|SIP・Asteriskを使った構成

050番号をAI電話に接続できるか

はい、可能です。050IP電話番号はインターネット回線をベースにしたSIP(Session Initiation Protocol)で通信を行うため、適切な中継サーバーや設定を挟むことで、Retell AIなどの海外音声AIプラットフォームと双方向で接続し、AIに自動応答させることができます。

必要な条件

050番号を音声AIに繋ぐためには、以下の情報とインフラが揃っている必要があります。

  1. SIP接続情報の開示: 回線契約キャリアから、SIPサーバーのアドレス、SIPユーザーID、およびSIPパスワードが発行されていること。
  2. 同時通話数(チャンネル数)の確保: AIで同時に複数件の予約電話や問い合わせを受けたい場合、それに耐えうる複数チャンネル契約を行っていること。
  3. 中継サーバー(Asterisk等): 050番号の「REGISTER処理」とAIプラットフォームの「Trunk処理」を仲介するための中継環境。

SIPアカウントとSIP Trunkの違い

  • SIPアカウント(REGISTER方式): 電話アプリや電話機が、キャリアに対して定期的に「私はここにいます」とログイン申請(登録)を送る形式です。個人向けや一般店舗向けの050番号は、ほぼ100%この方式です。
  • SIP Trunking方式: お互いのIPアドレスを固定して直結する、大規模用の回線方式です。音声AI(Retell AI等)は基本的にこの方式でしか接続を受け付けません。

直接接続できるケース

もしお使いの050回線事業者が「Elastic SIP Trunking(静的IP/ドメイン接続)」を提供しており、かつRetell AIの指定するセキュリティ要件(TLS接続、コーデックulaw対応等)をクリアしていれば、間に中継サーバーを置かずに直接管理画面から接続可能です。しかし、日本の一般的な050回線では極めて稀なケースです。

Asteriskが必要なケース

前述の通り、国内キャリアの050番号が「REGISTER方式」である場合は、直接繋ぐことができません。この場合、中継ゲートウェイとして Asterisk などのオープンソース交換機をクラウド(AWS等)に設置し、仲介させる必要があります。

【ブラステル等 050回線】 ➔ (REGISTER / UDP) ➔ 【Asterisk中継】 ➔ (SIP Trunk / TCP) ➔ 【Retell AI】

着信の流れ

  1. 一般電話から050番号に電話がかかります。
  2. キャリアは、中継Asteriskに向けて呼び出し(INVITE)パケットを送信します。
  3. Asteriskは着信を受信し、発信者番号の正規化などの処理を行ったうえで、Retell AIのSIPサーバーへ転送します。
  4. Retell AI of 音声AIエージェントが電話に応答し、対話が始まります。

発信の流れ

  1. Retell AIのAPIから発信が要求されます。
  2. Retell AIがAsteriskに向けて呼び出しを送信します。
  3. Asteriskは宛先番号を国内ダイヤル形式(090...など)に変換し、ブラステルの契約050番号をFromにセットして、ブラステルのサーバー経由で国内電話へ発信します。

注意すべき制限

  • 緊急通報の不可: 050番号やAI電話中継経由では、110番や119番などの緊急通報ダイヤルへ発信することはできません。
  • 音声遅延(レイテンシー)の管理: 中継サーバーのネットワーク遅延が大きいと、AIの会話のテンポが悪くなります。AWSの日本リージョンや、キャリアのサーバーと物理的に近いデータセンターを選択する必要があります。

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